クマガタリ

先日ワークショップ補助とカンファレンス参加のため、久しぶり国外の大学訪問しました。コロナ禍明け初の海外での仕事でした。3年ぶりに再会できた先生たちと懐かしい話で盛り上がったことや、これまでeメールやチャット形式アプリでの送受信のみでやり取りをしていた先生と初対面を果たせたことだけでなく、新たな側面から研究に取り組んでいる先生たちの話を直接聞く事ができて、とにかく楽しく充実した時間を過ごしました。

この3年のうちに海外の方達とオンラインで繋がることが当たり前となり、他国の先生たちと共同研究を進める事が比較的容易となっています。つまり今やオンラインシステムに身を置く状況が整っていなければ学術的作業滞る時代なのです。さらに法医法歯学領域だけに留まらず、科学的な研究では機械学習の活用がトレンドとなり、数年前まで近未来的と言われていたことが現実のものとなっています。もちろん利点欠点はあるでしょうが、人間の頭脳が機械に取って代わってしまいそうな勢いです。しかし、ある先生がおっしゃっていました。「人間の間違いは時に許されないが、機械の間違いは多めに見ないといけない。なぜなら機械は人間からの指示のもとで学習するのだから」と。「熟練の技」とか「〇〇の勘」がいらない世の中になったわけではなく、これからも考え学び続ける生き物としての人間の頭脳は絶対に必要なものなのです。

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